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2024年3月19日、相鐵は創業60周年を迎えました。

5月30日、日本経済新聞、鉄鋼新聞、茨城新聞に記念広告を掲載し、 同時に記念動画の配信をスタートしました。

OUR STORY 01




このあたりは、
夜になると真っ暗になる。
虫の音が響く。風に草がさざめく。
明るいのは工場だけ。
その工場の明かりの下にはこの3人がいる。

彼らはこの街で育ち、同じ高校に通い、
別々の会社に就職したものの、転職。
偶然、同じ会社に入り、同じ営業職をしている。
特別やりたい仕事だったわけではない。
でも、売上が伸びるとうれしいし、
気の置けない仲間と仕事ができるのも楽しくて、
ここまでやってきた。
でも最近、この街で育ったからこその思いが
ふつふつと沸き上がっている。

かつてこの街にはたくさんの工場があったが、
ここ数十年で、その数は激減してしまった。
自分たちが最前線で仕事をつくり、仕事をつなぐことで、
もう一度、この街のものづくりに活気を取り戻したい。
彼らがやっているのは、
この街の消えようとしているものづくりの明かりを
再び灯すこと。
それはきっとこの街の明日を照らしていく。
おこがましいかもしれないけれど。
彼らは前を向いている。
闇夜に明かりを灯す工場で、
彼らの放課後は未来につづいている。

OUR STORY 02

35

人前で話すのが苦手だった。
リーダーなんてやったこともない。
だから、
取締役になれって言われたときは
正直、困った。
でも、やるからには、やる。
自分の思っていることは言う。
ぶつかる時もあるけれど
ちゃんと話し合う。
言葉にしないと伝わらないから。
今でも人前で話すのは苦手だ。
苦手だけど、
向いてる仕事ってある。
彼女はいまそう感じている。

女性がリーダーになる。
その光景はこの場所では当たり前の風景だ。
女性活躍なんていう形式ばった言葉はいらない。
みんながものづくりをしている。
鉄のように熱く。
ただ、それだけだ。

OUR STORY 03

29

19歳で、この会社に入った。
図面なんて読んだこともなかった。
誰かが教えてくれるわけじゃない。
だから、自分で見て、自分で考えた。
この考え方が、使えないか。
このやり方が、応用できないか。
その繰り返しで10年。
気づけば、設計部の部長になっていた。
いま彼女が見ているのは、
図面だけじゃない。
その先にある、お客さまの思い。
彼女はいま、
図面で話し、
図面で信頼を獲得し、
図面で常識を変えようとしている。

女性が図面を描く。
女性がリーダーになる。
その光景はこの場所では当たり前の風景だ。
女性活躍なんていう形式ばった言葉はいらない。
みんながものづくりをしている。
鉄のように熱く。
ただ、それだけだ。

OUR STORY 04

本物の火花を見たことがあるか。
本物の鉄板の重たさを知っているか。

一極集中。人口流出。市町村の消滅可能性。
地方を表す、都会目線の言葉が嫌いだ。
僕たちは地方にいるけれど、
この場所で生まれ、育ち、
鉄を切って、曲げている。
それだけのことだ。

都会のど真ん中の
真っさらなオフィスビルをつくる機械を
つくっているのは僕たちだ。
眠らない街を照らす電気をつくる機械を
つくっているのは僕たちだ。

ものづくり。
それは会議の中にも企画書の中にもない。
僕たちブルーカラーが汗を流して、
赤く燃える鉄をひとつひとつ切って曲げる、
その現場にしかない。

地方のものづくりがなければ
都会の豊かさはないし、この国の未来もない。
ブルーカラーのプライドは、
今日も赤く、赤く、燃えている。